宮崎市を中心に児湯郡にて外壁塗装・屋根塗装を承っております、杉本塗装です。
外壁塗装ではお客様の要望に合わせて塗料のグレードを選びますが、そのなかで最も高いグレードにあるのが「無機塗料」です。
なぜこんなに高いのか、20年ももつとは本当なのか。
ほかの塗料と比べると、なんだか謎の多い塗料ですね。
外壁塗装を検討している方にとっては、気になる存在かもしれません。
今回は、無機塗料のメリット・デメリットについて、ご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
■ 無機塗料とは？
無機塗料とは、塗料の主成分としてケイ素・セラミックなどの無機物が含まれた塗料のことです。
シリコン塗料、フッ素塗料などのほかの塗料は主成分が樹脂、つまり有機物でできており、この有機物が紫外線でダメージを受けると、剥がれといった劣化が見られていました。
この有機物の弱点をなくそう、ということで開発されたのが、無機塗料です。
無機塗料はガラスの元であるケイ素などが含まれているため、紫外線を受けても劣化が起きず、長持ちします。
数百年経っても、現存している壺や皿を想像すると分かりやすいかもしれません。
なお、無機塗料は無機物100％ではなく、有機物の樹脂を混ぜているため、正確にはハイブリッド塗料です。
■ 無機塗料のメリット
・高い耐候性
特筆すべき点としては、高い耐候性があげられます。
ほかの塗料に比べると、製品によってバラつきはありますが非常に長持ちし、20年ももつということも。
開発されてから20年以上経過しているため、日本ペイントや関西ペイント、SK化研などの大手から発売されているものは信頼してもいいでしょう。
・汚れにくい
水となじみやすい親水性という性質を持つため、雨が降ると汚れを流してくれます。
無機なので静電気が発生しにくく、静電気によって汚れが付着することもありません。
コケ・藻・カビも栄養源になる有機が少ないのでつきにくく、日当たりの悪い壁でも安心でしょう。
・燃えにくい
樹脂を含みますが、無機なので燃えにくいです。
火事が起きた際の延焼を防ぎやすいでしょう。万一火事が起きた場合にも、避難する時間が長く残されます。
■ 無機塗料のデメリット
・ひび割れやすい
ガラスの元が入っているため、衝撃などが加わるとひび割れる恐れがあります。
無機の含有率は、製品によって異なりますが、多めに入っていればひび割れやすい傾向があるでしょう。
モルタルやコンクリートといった外壁はひび割れが発生しやすく、無機塗料は柔軟性が少ないため、これらの外壁には不向きです。
・高価
有機に比べると材料費が高くなるため、一般的に高価格帯に位置します。
リーズナブルでバランスの取れたシリコン塗料とは、2倍近い価格差があるでしょう。
ただし、耐久年数も2倍ほどの開きがあるため、長い目で見れば無機塗料が経済的なこともあります。
・職人の腕が問われる
無機塗料は施工の難易度がやや高く、実力のある職人でないと、無機塗料の持つ性能を発揮できないでしょう。
なお、無機塗料は高価なため、選ぶお客様はあまり多くありません。
複数の施工実績がある塗装屋さんを探すようにしてみましょう。
■ どのようなお家におすすめ？
・汚れやすい立地にある家
無機塗料には親水性があり、静電気が発生しにくいという汚れに強い特徴があります。
排気ガスによるスス汚れが気になりやすい、道路に面した家や工場の近い立地にある家、コケ・藻・カビの生えやすい水辺近くや日当たりの悪い家におすすめです。
・二世帯住宅などの大きな家
大きなお家の場合、一度に掛かる工事費が高額になりやすいです。
工事では塗料代だけでなく、足場代などの諸費用がかかるため、シリコン塗料などの10年保つものよりも、無機塗料の20年保つものを使用したほうが、工事の回数を減らせます。工事費そのものは高くなりますが、長い目で見るとお得になるでしょう。
■ 宮崎市での外壁塗装は「杉本塗装」にお任せください！
杉本塗装は、宮崎市・児湯郡にて各種塗装工事を承っております。
20年以上塗装に携わってきた職人が施工を担当いたしますので、実力不足による施工不良の恐れはございません。
施工後もお客様が安心できるよう、アフターフォローにも力を入れており、万一の場合も迅速に対応させていただきます。
外壁塗装・屋根塗装のご依頼はいつでも受け付けておりますので、お気軽にご相談・お見積りくださいませ。
■ まとめ
無機塗料は耐久性が高く、汚れにくい特長があり、デメリットとして高価な点や外壁材によっては適さない点があげられます。
施工できるかどうかについては、塗装屋さんによるため、無機塗料を使用したい場合は適切に施工できる会社・職人を探すようにしてみてください。
